女優の成海璃子さん(14)と俳優の松山ケンイチさん(22)が26日、
出演映画「神童」(萩生田宏治監督)の完成披露試写会で舞台あいさつした。
松山さんは「二人は、うたとワオのように、
最初から“芝居の感覚”でつながってました」と息の合ったところを見せていた。
「神童」は、さそうあきらさんのマンガで、
99年に手塚治虫漫画賞マンガ優秀賞を受賞した傑作。
天才的なピアノの腕前で周囲から“神童”ともてはやされる13歳のうたは、
母から球技を禁じられ、常に手袋を付けさせられる窮屈な毎日を送っていた。
そんなとき、音大を目指す青年ワオと出会い、
二人で音を共有する体験を通じて、
音楽の喜びや人の温かさに目覚める……という物語。
ドラマ「1リットルの涙」などで注目される成海さんがうたを、
映画「デスノート」の謎の探偵Lを好演した松山さんがワオを演じ、
5歳でウィーン国立音大予備科に入学した“神童”の和久井冬麦さん(12)が出演している。
舞台あいさつでは、
和久井さんのピアノライブで開幕。
5歳から10歳までピアノを習っていたという成海さんは「ブランクがあって撮影は大変でしたが、
うたとワオの間だけに流れている音楽を感じてください」と話し、
週に1度のピアノ練習を欠かさなかったという松山さんは「挫折しそうになった時は、
子供のころからピアニカで吹いていた大好きな『ドラゴンクエスト』のテーマを弾いて気晴らしてました」という裏話を披露した。
映画は4月21日からシネ・リーブル池袋などでロードショー公開される。【渡辺圭】